住まい手が暮らし続けることで家は成長し、より味わい深くなっていきます。
丁寧に暮らしていくことに加え、適切なメンテナンスをすることで更に家を長持ちさせることができます。
ベースポイントの家は、メンテナンスがシンプルです。
機械式の換気システムなどとは異なり、自然の風の力で家が長持ちするよう徹底した仕組みになっているためです。
ベースポイントの家で必要となる代表的なメンテナンスについてご紹介します。
無垢材床のお手入れ
一般的な合板フローリングに比べて無垢材はお手入れが大変そうだと思われがちですが、それほど特別なことは必要ありません。
普段は掃除機をかけるだけで構いませんし、汚れが気になる時は濡らした雑巾で拭き掃除をしても大丈夫です。むしろ、合板フローリングよりもホコリが溜まりにくいためお掃除も簡単です。
無垢材は柔らかく温かみがあり、湿気を吸収してくれるため家を快適にしてくれます。
逆に言えば、無垢材は柔らかい分だけ傷つきやすく、濡れた状態のまま放置するとシミになることもあります。
美しい無垢材と長く付き合うためのお手入れをご紹介します。
ワックスがけ

床材には新築時にワックス塗装をします。
無垢材の特性を生かすため、ニスのように表面をコーティングするのではなく、浸透タイプのワックスを使用しています。
亜麻仁油などからつくられた天然成分のワックスを床材に染み込ませることで、床板が水を吸収するのを遅らせます。水濡れを長時間放置せずに拭き取りさえすれば、シミはほとんどできません。
新築時に塗装した後は、あまり再塗装の必要はありません。水回りなどのシミや汚れが気になる時は、部分的に塗装することをお勧めします。
塗装はどなたでもできます。刷毛で対象部分にワックスを塗り、キレイな雑巾で拭き取るだけです。この時、厚く塗りすぎないことがポイントです。
傷の補修

接着剤で硬く加工された合板フローリングと比べると、無垢材は柔らかいため傷が付くことがあります。
ただ、合板フローリングの場合は表面が傷つくと下地の部分が露出してしまい非常に目立ちますが、無垢材の一枚板なら傷ついてもあまり目立たないという特徴もありますのでご安心ください。
それでも気になる傷ができてしまった場合は、傷を目立たなくすることも可能です。
何か重いものを落とした等により大きく陥没してしまった場合、蒸気をあてることで木が膨らみます。完全に元通りになるわけではありませんが、かなり効果はあります。
具体的な方法としては、傷の部分に濡らしたタオルを置き、その上からスチームアイロンをかけるのがお勧めです。
非常に簡単ですし、木の変化も楽しめるので、一度はトライしてみてください。
外部塗装
定期的に必要になるメンテナンスで最も大きなものは外部の塗装です。
家の外部は厳しい自然に常にさらされているため、経年による劣化が考えられます。内部の性能を維持するためにも、外部を適切にメンテナンスしていくことが必要です。
サイディング材
窯業系サイディングまたは金属系サイディングの場合、表面の被膜の劣化するタイミングで再塗装が必要になります。
塗装膜の耐久性の目安は15年前後とされていますが、家の立地環境等によっても経年変化の状況がことなりますので、メンテナンスの必要なタイミングは前後します。
例えば、塩害の影響が想定される海辺の立地の場合、塗装の必要なタイミングが早まることが考えられます。
無垢材
無垢材を外壁材として採用した場合、腐食がない限りは外壁塗装はしなくても問題ありません。
立地の環境によっては雨濡れなどによって一部が腐食する場合がありますが、その際は部分的に外壁を張り替えることも可能です。
無垢材の外壁は経年変化も楽しみの一つではありますが、外観デザインを新築時の状態で保ちたい場合は、定期的な塗装が必要となります。
いずれの外壁材の場合も、塗装の施工については個別に相談しながら進めさせていただきますのでご安心ください。
家は手をかけただけ成長してくれます。こういったメンテナンスも楽しみながら丁寧に暮らしていただけると幸いです。