お庭は必要なのか?
家を建てるとき、どんな所にこだわりますか?
デザインや性能や耐久性などなど、こだわりたい事はたくさんあるでしょう。
その中で、手入れがあまり必要ない家にしたいという方も多くいらっしゃいます。
そして、「芝刈りや庭木の剪定などの手入れが大変なので庭はいらない」という方も。
実際、街を歩くと庭木のない家を見かける機会も多くなってきました。
家と駐車場さえあれば、お庭がなくても暮らす分には十分なのかもしれません。
ただ、暮らしを豊かにするためには、小さくても構わないのでお庭は必要だと考えています。
今回は、私たちがお庭が必要だと考える5つの理由について解説していきます。
お庭が必要な5つの理由
一戸建てならではの屋外の空間が使える
一戸建てのメリットとして、屋外のスペースまで使用できる点があげられると思います。
お庭空間を使えると暮らしをもっと楽しむことができますので、活用法の例をいくつかご紹介します。
子どもの遊び場
お庭でイメージしやすいのは「子どもの遊び場」としての役割ではないでしょうか。
ボール遊びをしたり、夏にはプールをしたり、時にはお庭キャンプも楽しいと思います。
![つくばの庭付き一戸建てのプール遊び](https://basepoint.jp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0364-300x200.jpg)
子ども達が気軽に外遊びを楽しめるというのはもちろんですが、親にとっても便利な点があります。
それは、お庭は室内からでも様子が見えるので、子どもをお庭で遊ばせながら家事などができるという点です。
お庭は小さなスペースですが一番身近な屋外空間なので、公園とはまた違った遊び方が楽しめます。
親子で上手にお庭を活用できると、家と暮らしの幅がもっと広がっていくと思います。
ガーデニングや家庭菜園
花壇で好みのお花を育てたり、小さな畑で家庭菜園にチャレンジするのもお庭の楽しみの一つです。
お花や野菜を育てているとお庭に季節感が生まれるので、季節ごとに変化するお庭を楽しむこともできます。
![つくばの庭付き一戸建てで家庭菜園](https://basepoint.jp/wp-content/uploads/2021/05/3526210237771806070_IMG_9624-300x200.jpg)
家庭菜園は畑を作らずともプランターで十分ですので、家族で野菜を育て、収穫し、食べてみるのはいかがでしょうか。
簡単ですし貴重な経験になると思いますので、お子様の食育の一環としてもオススメです。
お庭は第2のリビング
お庭だからといって、特別なことをしないといけない訳ではありません。
ただただくつろぐだけでも贅沢な時間が過ごせます。
例えば、お庭で朝食やランチを食べるのはいかがでしょうか。
![つくばの庭付き一戸建てのお庭で食事](https://basepoint.jp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_1888-300x200.jpg)
BBQはもちろんオススメなのですが、そこまでしなくても普通の食事をするだけでいいと思います。
いつも通りの食事でも、お庭で食べるだけで贅沢な気分になります。
簡単なテーブルやイスを用意したり、シートを広げてピクニック気分でも楽しいでしょう。
食事でなくても、お庭で読書をするだけで日常とはちょっと違う気分を味わうことができます。
お庭も第2のリビングとして、普段使いして欲しい空間です。
外観に奥行きが生まれる
家を建てるなら、外観にもこだわりたいですよね。
家の形や色は重要ですが、お庭の有無も外観に与える影響が大きいのです。
お庭がない場合の外観
例え広い敷地に立派な家が建っていたとしても、家だけが建っている状態ではどうしても平面的な印象になりがちです。
建物だけで奥行きや立体感を表現しようとすると、家の形が複雑になってしまいます。
形が複雑な家は、初期コストやランニングコストが余計にかかりますし、
間取りや暮らしの質にも影響してきます。
建物だけで表現するのではなく、敷地全体を使用して奥行を生み出すことが大切です。
お庭を含むエクステリア(外構)があることで家に奥行が生まれ、立体的な印象になります。
これは敷地が小さい場合でも同様で、小さなスペースでも植栽が少しあるだけで体感的には広く感じます。
お庭は家の額縁のような存在
![つくばで庭の植栽に囲まれた一戸建て](https://basepoint.jp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_3987-300x200.jpg)
家におけるお庭は、絵画における額縁のようなものだと思います。
素晴らしい絵画ももちろん大切ですが、どのように額装するかで絵画の印象は大きく変わります。
家も同様で、自分好みの満足いくデザインの家だとしても、木の緑があるかないかで印象がガラッと変わります。
緑が入ることで自然との調和が生まれ、家自体が更に魅力的に見えるのです。
玄関前などにシンボルツリーを植えるケースがよくありますが、あの1本だけでも大きな影響があります。
「シンボル」と呼ばれているだけあって、家全体の印象を左右するポイントです。
手入れが苦手な人も、成長の遅い木を選んでぜひ1本は木を植えてみましょう。
開放的な空間になる
お庭は今まで解説したような屋外での役割だけではなく、室内側でも大切な役割を担っています。
基本的にお庭が配置されるのは家の南側。
南側は窓のサイズも大きいので、自然と室内からお庭が見える配置となります。
ここでは、室内側から見たお庭の役割について解説します。
空間が広く感じる
![つくばの庭付き一戸建てのリビング](https://basepoint.jp/wp-content/uploads/2019/10/ベースポイント展示場-300x200.jpg)
LDKとして多い広さはおよそ18帖程度でしょうか。
物理的には18帖もあれば十分にゆとりをもって生活できるはずです。
例えば、この18帖のLDKに窓が一つもなかったらどうでしょうか?
いくら照明で明るさを確保したとしても、息の詰まる閉塞感があると思います。
そこで大切になるのが窓と、その先に広がる景色です。
同じ18帖だとしても、庭を眺める空間とそうではない空間ではまったく広さが異なります。
窓の景色を取り込むことで、開放感のある空間になるのです。
外と内の間
窓から外を取り込めばいいかというと、そう単純な話ではありません。
窓を開けて見える景色が、駐車場、道路、隣家だったらどうでしょうか?
見たくなるような眺めでもありませんし、逆に誰かに見られているかもと気になります。
プライバシーが気になると当然カーテンも閉めたくなりますし、窓から外を取り込むことはできなくなります。
自然豊かな立地であれば借景を活用することもできますが、普通の住宅地ではこれだけでは難しいでしょう。
心地よく外を取り込むのが難しい立地の場合、内と外を緩やかにつなぐための工夫が必要になります。
その内と外の間に位置する工夫こそがお庭なのです。
必要な景色だけ切り取る
お庭で必要なことの1つは見たい景色をつくること。
植栽などによって緑のある空間がつくれると、室内の空間が広がりやすくなります。
そしてもう一つ必要なことは、見たくない部分を隠すことです。
隣家の窓や道を歩いている人など、室内から見えなくていいものは沢山あると思います。
それをカーテンを閉じて対応するのではなく、お庭の植栽や塀を利用して解決することが重要です。
![つくばの庭付き一戸建ての木塀](https://basepoint.jp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_5649-300x200.jpg)
植栽や塀で上手に景色を切り取ることで、プライバシーの心配のない開放的な空間が生まれます。
お庭づくりは、家づくりと一体となっているのです。
窓から見える景色をつくることが、お庭の最重要ポイントです。
家の快適性能が高くなる
お庭が家にもたらす効果は空間の開放感だけではありません。
お庭には、快適な暮らしを実現するための機能もあります。
日当たりや風通しの確保
お庭の配置は家の南側が基本です。
家の南側に一定の空間を確保できることで、家の日当たりが良くなります。
敷地が小さい時には特に敷地いっぱいに家を建てたくなりますが、
家の周りにお庭などの余裕を持たせることで家の快適性能が格段に上がります。
家の周囲に空間があると風通しが良くなるため、家の中も快適になりますし、
外壁のコケ汚れなども付きにくくなります。
温度の調整
お庭に芝生を張ったり木を植えることで、厳しい外気温を緩和することもできます。
特に夏はアスファルトやコンクリートが高温になりやすいため、太陽からの熱の他に家の周りからも熱を受ける環境になります。
そんな時にお庭があると、温度上昇を抑えてくれる芝生や土があったり、庭木が日陰を作ってくれたりします。
![つくばの庭付き一戸建ての植栽](https://basepoint.jp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_1836-300x200.jpg)
庭木に落葉樹を植えれば、夏は日陰を作ってくれますし、冬は落葉するため貴重な日差しを遮らずに家に届けてくれます。
家自体の断熱性能を高めることはもちろん必須ですが、屋外の環境まで合わせて整備することでより快適に過ごすことができます。
街並みが豊かになる
これまで家とお庭の関係について解説してきましたが、お庭にはもっと大きな視点での役割もあります。
周辺環境との調和
お庭は自分の家のためにつくりますが、その効果は周囲にまで及びます。
道行く人や隣家の人がお庭の植栽を眺めて、季節の移ろいを感じることもあるでしょう。
![つくばの庭付き一戸建ての街並み](https://basepoint.jp/wp-content/uploads/2020/04/MKA0048-300x200.jpg)
緑のおすそ分けをしてあげることで、自分達の暮らしだけでなく、周辺の方の暮らしまで豊かになるのです。
できれば1軒1軒が小さくてもお庭をつくっていけば、無機質な家が並ぶよりも素敵な街並みになると思うのです。
落ち葉も景色をつくる
植栽が敬遠される理由として、お手入れの問題があります。
枝の剪定や落ち葉の掃除などが面倒だから木を植えないという人も多くいます。
もちろん植物ですのである程度のお手入れは必要なりますが、過剰に心配する必要はありません。
立派な日本庭園のようなお庭を維持するのは大変かもしれませんが、
小さな雑木風の植栽にすれば目安のサイズで枝を切り落としておくだけでも大丈夫です。
落ち葉についても、毎日キレイに掃除する必要はありません。
落ち葉は秋ならではの景色の一つなので、無理に掃除を頑張るよりも
落ち葉のある景色を楽しんでしまった方がいいと思います。
![つくばの庭付き一戸建ての落ち葉のある庭](https://basepoint.jp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_4200-200x300.jpg)
そうは言っても道路や隣家に大量の落ち葉が飛んでいってしまうのは良くありませんので、
道路や隣地との境界ギリギリには植えずに、敷地の中央に少し寄せて余裕を持たせた植栽をするというのがポイントです。
手間が全くかからないとは言いませんが、それ以上のメリットがありますので、
一戸建てを建てるのであればお庭は必ずつくるべきだと考えています。
まとめ
最近はお庭のない家も少なくありませんが、一戸建てを建てるのであればお庭もセットで考えることが必要だと思います。
お庭には、一戸建てならではの屋外空間が使える、外観に奥行きが生まれる、開放的な空間になる、
家の快適性能が高くなる、街並みが豊かになるなど5つのメリットがあります。
![つくばの庭付き一戸建ての施工事例](https://basepoint.jp/wp-content/uploads/2021/04/IMG_3976_Original-300x200.jpg)
お庭は手入れも必要になるため手間が全くかからないわけではありませんし、それをデメリットだと考える方もいらっしゃると思います。
しかし、その手間以上に暮らしを豊かにしてくれるものですので、一戸建てを検討している方はぜひお庭のことも考えてみてください。