私の大学の先輩で、個人で不動産会社を運営なさっている方がいます。
元々は大手の不動産会社に勤めていましたが、個人に寄り添う不動産屋さんになるべく独立をされました。
基本的には不動産の売買をしているのですが、その枠を超えて新しい挑戦もしています。
この先輩のお祖母様が住んでいた築70年の一軒家が空き家となっていたのですが、ここを活用する取り組みを始めています。

空き家の片付けから始まり、水回りや電気の設備を整備し、仲間とDIYで内装改修した上で、アートを軸にしたシェアハウスとして生まれ変わらせています。
2階の部屋に3名の個室があり、1階はキッチンやリビングという間取りです。
リビングのスペースはシェアハウスで暮らす人のスペースでもあるのですが、アートギャラリーでもあります。
シェアハウスの住人もギャラリーを訪れた人も「アート」という共通点でつながっていくというコンセプトです。

先日、アートギャラリーのオープンレセプションにご招待いただきお邪魔してきました。
レセプションの最後の挨拶で、このようなお話をしていました。

新宿区の下落合駅のすぐ近くという好立地なので古い家を解体して更地にすれば売ることは簡単かもしれないが、そこに安普請の家が建ってしまうのは本意ではない。
ただ放置されていて閉じられている空き家が多いので「空き家開き」をしていきたい。
アートと組み合わせることで空き家を地域に開けた場所にしていき、地域コミュニティの活性化に貢献したい。

深刻化している空き家問題、そして地域コミュニティの活性化など非常に共感できる内容でした。
私も工務店として空き家問題を解決したいと思っています。

「これだけ空き家が増えているのであれば住宅の新築は必要ないのでは?」

こういった考えもありますし、今の時代はリノベーションの重要性が高まっていると思います。
しかし、ベースポイントでは住宅の新築をメインにしています。
これだけ空き家が多いのにまだ家を新築するの?と思われるかもしれませんが、日本の空き家問題を解決するためには新築も欠かせないと考え取り組んでいます。
空き家と新築の関係について少しだけお話をさせていただきます。

なぜ空き家が生まれてしまうのか。
そもそもの人口減少など要因は様々ですが、大きな原因は住宅品質にあると考えています。
日本の中古住宅には否定的なイメージがついてまわります。

・寒い
・地震が心配
・雨漏りが心配
・安くても綺麗にリフォームすると結局お金がかかる

もちろん品質の高い中古住宅もたくさんあるのですが、上記のイメージ通りの中古住宅・空き家が非常に多いです。
こういったイメージから「やっぱり新築住宅に住みたいな」という人が多く、結果として新築住宅が数多く生まれ、その家がいずれ空き家になるという負のサイクルに陥っています。
目の前にある空き家を活かすことも大切なのですが、次々に生まれる空き家を根本的になくしていくことも大切です。
この空き家問題の負のサイクルを解決するためには、永く住み継げる高品質な住宅を新築することが必要だと考えています。

お金をかけて大掛かりなリフォームをしなくても快適に暮らせる家。
年月を経たからこその美しさを持つ、新築よりも美しい家。

そんな家が増えていけば、新築せずに中古住宅に暮らすという文化が日本にも根付いていくはずです。
ベースポイントの企業理念にある『100年先の住環境を醸成する』というのは、こうした文化の醸成を指しています。
100年後の高品質な中古住宅(ストック住宅)を今からつくっていくのです。
過去の新築住宅が空き家問題として現在に残されていますが、それを転換させるのは今しかありません。
ベースポイントが高性能な新築住宅にこだわりをもっている理由はここにあります。

空き家の活用も高性能住宅の新築も想いは同じ。
子どもたち、孫たちの未来のためにできることを今から実践していくことが大切です。
小さな一歩かもしれませんが、迷わずに進んでいきたいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!
茨城県で注文住宅を建てるベースポイントの代表者
坪野 隼太

設計から現場監督まで家づくり全般を担当してます。

趣味はファミリーキャンプとパン作り。

最近はプロバスケ「茨城ロボッツ」のにわかファン。