なんだか不穏なタイトルになってしまいましたが、オバケのお話ではありません。
個人的にはいわゆる霊感というものとまったく縁がなく、それらしい経験もしたことないです。
怖がりなので心霊スポットや不気味な場所があればビビってしまいますが、実際に何かを感じたことはないんです。
皆さんは心霊体験など経験ありますか?
なんとなく問いかけしてしまいましたが、怖いので特にお返事いただかなくて結構です…。
オバケは見えてしまっても怖いだけなので、見えないままでいいなと思っています。

話が逸れましたが、見えないものを見えるようにするために学びに行ってきました。
見えないものの正体はオバケではなく空気の中の「熱と湿気」です。
以前のブログでもご紹介しました湿り空気線図を用いて学んできました。

つくばみらい市の全館空調計画に欠かせない湿り空気線図

こちらの湿り空気線図は、空気の温度と湿度を示した図表です。
とにかく線がいっぱいで意味が分からないかもしれませんが、使いこなせるとかなり優れモノなのです。

例えば夏の空調計画を考えるケースで、外気が34℃湿度60%の時に室内を26℃湿度55%にしたいとします。
何も考えずにエアコンを稼働させても室温は何とかなるかもしれませんが、湿度はそうはいきません。
空気線図を利用すると空気のエネルギー(比エンタルピー)を熱(顕熱)と湿気(潜熱)に分けてそれぞれを数値にして可視化することができます。
必要なエネルギーを可視化した上で空調計画をすることで、快適な空気環境を実現できます。
熱と湿気を可視化せずにやみくもに空調設備を設けてしまうと、「思ったように冷えない」「冷えているけどベタベタする」といった不快な状態になってしまいます。

目に見えない部分だからこそ感覚ではなく数値で捉えることが重要だと感じました。
今までも高断熱や高気密といった家の基本性能の部分では熱や湿気への対策をしていましたが、空調を最適化するためには更に細かく算出することが必要です。
計算用のツール等もありますが今回の研修ではひたすら手計算。
やはり自分の手を動かしていると数値の意味合いが理解しやすくなる気がしました。
計算してあらためて感じるのは、快適な空気環境をつくるためには高気密高断熱といった基本性能は欠かせないということです。

空調についての細かな内容についてはここでは説明が難しいのですが、気になることなどはお気軽にお問い合わせください。
私も更に理解を深めながら最適な空調計画を実現したいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!
茨城県で注文住宅を建てるベースポイントの代表者
坪野 隼太

設計から現場監督まで家づくり全般を担当してます。

趣味はファミリーキャンプとパン作り。

最近はプロバスケ「茨城ロボッツ」のにわかファン。