先日、お客様とお話をしていてあらためて感じたことがあります。
それは変化すること、進化することの大切さです。

よく言われることではありますが、現状維持だけでは退化しているのと一緒で、変化すること・進化することが大切です。
変化や進化には終わりがありません。
だからこそ変化・進化をし続けることが最大のポイントであり、難しい部分でもあります。

先日お話していたお客様は印刷業を営んでいます。
近年ではデジタル化の取り組みや環境への配慮という観点から紙の使用量削減が進んでいて、「従来通りの紙への印刷」は減少傾向にあります。
社会全体の流れですので、今後も紙の印刷物が急に増加するようなことはなさそうです。
こうした流れの中、お客様の営む印刷会社でも変化・進化に向けて様々な取り組みをされています。

その1つが環境へ配慮した取り組みで、FSC認証を取得されています。
FSC認証というのは、人権や環境などに配慮しきちんと管理された森林で生まれた木から製造された商品(紙など)をトレーサビリティを確保して消費者まで届ける仕組みのことです。
前回のブログでも地域の山を守るというお話をしましたが、山はしっかり管理・育成し、計画的に消費するという良いサイクルを維持することが大切です。
FSC認証は用紙以外の部分でも手間がかかりコストが高くなるため商売としてはニーズが高い訳ではないということでしたが、とても重要な取り組みです。
印刷会社と工務店では業種は全く異なりますが、同じ山に関わる職種としてとても共感できました。

もう1つは、紙への印刷だけにとどまらず今までのノウハウを活かして新しい分野へも取り組んでいるそうです。
最近依頼が多いのがアクリルスタンドだそうです。
「推し活」が流行っていますが、推しのアクリルスタンドを持っているという方も多いのではないでしょうか。
アクリルだけでなく他にも様々なものにチャレンジされているそうです。
そうした技術を活かし、ご厚意でベースポイントのロゴ入りグッズをいただいてしまいました。

コースターやペンにトートバッグまであり、この写真以外にいくつも製作してくださいました。
レーザー加工機や印刷機を駆使して精巧につくられているので、ベースポイントのロゴも何割増しかで良く見えます。
しかもコースターやペンには木の素材の物を選んでいただいているあたり、木の家を建てる私たちへの心配りを感じます。
本当にありがたいことです。
工務店グッズに需要があるのかはわかりませんが、いつかこんな素敵なグッズを製作できたらと夢見てます。

グッズのクオリティーにも驚きましたが、従来の印刷以外にもこうした進化に積極的に取り組まれている姿勢に驚きました。
グッズ製作を一つの目標にして私も進化していきたいと思います。

こうした進化に向けた取り組みというのは工務店も無縁ではありません。
ここ2~3年は他の工務店の方々とお話する機会に積極的に参加しているのですが、そこでも進化への姿勢を感じます。
すでに良い家づくりに取り組んでいる工務店仲間が多いのですが、満足せずに更なる進化に向けて切磋琢磨しながら学んでいます。
特に驚かされるのが大先輩であるベテラン工務店さん達の姿勢です。
傍から見ているともう完成されているように思えるのですが、勉強会等でもよくお会いしますし常に学びの姿勢を感じます。
こうして常に学び進化し続けているからこそ今の地位があるのだろうと思います。

満足して立ち止まってしまえば、それは現状維持ではなく退化になってしまいます。
絶えず進化を追求するお客様や先輩工務店の姿勢を見習い大切にしていきたいと思います。
素敵なグッズだけでなくこうした姿勢まで教えていただき、ありがとうございました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!
茨城県で注文住宅を建てるベースポイントの代表者
坪野 隼太

設計から現場監督まで家づくり全般を担当してます。

趣味はファミリーキャンプとパン作り。

最近はプロバスケ「茨城ロボッツ」のにわかファン。