2月は金曜ロードショーで映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の3部作を3週連続で放送してましたね。
今回の放送は見ていないのですが、子どもの頃から大好きな映画です。
超有名な映画ですので特に説明は不要でしょう。
タイムマシーンで過去や未来に行ったり来たり、あのバタバタ感が楽しいんですよね。
子どもでも飽きずにドキドキワクワクしながら見ていました。

もう40年前の映画ですので今見るとさすがにチープさを感じるところもありますが、大人になった今も楽しめる映画だと思っています。
伏線回収というか、ネタフリとオチがたくさん散りばめられているのがいいんです。
子どもの頃は理解しきれていなかった部分に大人になって理解できたり、新たな発見があったり、まだまだ楽しめそうです。

理解しきれなくても楽しいんですが、理解できるともっと面白いんですよね。
いたってシンプルなエンタメ映画ですが、今でも人気があるのも頷けます。
今度、この映画の理解者を増やすべく子どもたちと一緒に見てみる予定です。
現代の子どもたちがどんな反応をするのかも楽しみです。

建築現場では気密シートの施工を行いました。
断熱材の性能を計算通りに引き出したり、壁体内結露を防ぐためにも気密施工は重要な工程です。

ベースポイントではセルロースファイバー断熱材の施工後、室内側に可変調湿気密シートを張っています。
壁と屋根に沿って家全体を包むように施工します。

「隙間の無いようにシートを張りテープを貼る。」
こう言ってしまえばシンプルな工程なのですが、なかなか奥が深いんです。
確かにシートとテープの施工自体は誰でもできるかもしれませんが、高気密と言えるだけの精度となると話は別です。
ほんのわずかな隙間さえもないように施工して実現できるのが高気密なのです。

高気密の施工ができるかどうかは、器用さや技術の問題ではないと思っています。
もちろん基本技術は大切なのですが、それだけでは足りません。
気密施工で最も大切なのは、気密の重要性を理解しているかどうかです。

高気密住宅をつくるためには従来の住宅よりも手間がかかります。
この手間をただ面倒だと考えているだけでは施工の精度は高まらないはずです。
気密の重要性を正しく理解しているからこそ、細部に至るまで気を配り丁寧な仕事ができるのです。

気密の重要性、そしてベースポイントの目指す家づくりを理解してくれる職人さんと仕事ができていることは幸せです。
気密施工も本当にキレイに仕上がり、気密測定をしなくても高気密なのがわかるほどです。
もちろんきちんと気密測定もしましたが。

気密測定だってただ測定すればいいという問題ではありません。
気密の数値を測定して高かった、低かったと一喜一憂していても意味がありません。
気密性の弱い箇所を分析したり、常により良い納め方を検討していくことが大切です。
そして、それを生かして設計段階から気密を意識した構成にしていかなければなりません。

気密測定の担当者もやはり同じ想いで仕事をしてくれています。
目標値をクリアしたからOKではなく、今後の検討事項についても共有できました。

そして、こうした取り組みの最大の理解者となっていただけたのがお施主様でした。

お施主様には断熱施工、気密施工など、家が完成したら見えなくなってしまう部分についても現場でご確認いただいています。
もちろん各工程の意味についてご説明させていただきますが、そうは言ってもなかなかイメージにしにくい部分だと思います。

ところが、現場の作業工程に合わせてご自身で勉強されているそうなんです。
一般的に言われているリスクや懸念点についてもお施主様が把握されているので、現場でそれをどのようにクリアしているかも理解されています。
だからこそ現場の施工を正しく評価してくださるんです。
評価の有無にかかわらず当然プロとして丁寧な施工はするのですが、やはりご理解いただけると嬉しくなります。

一般的に言われる家づくりの楽しみは間取りやデザインなど目に見える部分が多いと思います。
だけど、家づくりへの理解が深まると断熱・気密の施工まで楽しめるんですよね。
家づくりを理解するほど楽しめる部分が増えるのだとあらためて感じました。
家づくりについての理解者を一人でも増やし、家づくりをとことん楽しんでいただけるよう、今後も丁寧な仕事をしていきたいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!
茨城県で注文住宅を建てるベースポイントの代表者
坪野 隼太

設計から現場監督まで家づくり全般を担当してます。

趣味はファミリーキャンプとパン作り。

最近はプロバスケ「茨城ロボッツ」のにわかファン。