最近、立て続けにイベントに参加してきました。

1つは、こちらの「住育キャラバン つくば」です。

土浦市で高性能住宅を手掛けるベースポイントも参加した住育キャラバンのチラシ

みなさんは「住育」という言葉をご存知でしょうか?

住育は聞いたことが無いという方も「食育」でしたら聞いたことがあると思います。
食育とは、食事に関する知識やバランスの良い食事を選択する力を身につけ、健康的な食生活を実践していく力を育むことです。
食材を育てたり、収穫したり、一緒に調理したり、一緒に食べたり、といった部分まで食育に含まれます。

住育というのは、食育における食事・食材を「住まい・暮らし」に置き換えたものです。
家族の暮らすふだんの毎日をより心地よくするための考え方です。
「家」というハードと「暮らし」というソフトの両面から日々の暮らしを見つめ直します。

今回は「住育キャラバン」に私も夫婦で参加してきました。
私は仕事柄、家や暮らしについてはきっと普段から考えている方です。
しかし、いざ参加して暮らしについて夫婦で共有してみると、きちんと考えていけばまだまだ改善できるじゃないかなという部分もありました。
夫婦でそれぞれが考えていることをきちんと言葉にすることで、暮らしの解像度が上がるような気がします。
わが家は元々会話が多い方なので互いに知らないことは少ない方だと思いますが、言語化して目標を意識することが大切だと実感しました。

こうした住育の考え方は普段の暮らしだけでなく、お客様と行う「暮らしと住まいのワークショップ」でも生かせそうです。
ハードとソフトの両面から家づくりを考えていきたいと思います。

「住育キャラバン」は開催地域の工務店がスペシャルサポーターとして協賛しています。
今回のつくば開催も地元の工務店3社(島田木材店さん、ワカバハウスさん、ToCasaさん)の名前が並んでいます。
3社とも高性能な住宅を手掛ける素敵な工務店で、お会いする度に色々教えていただいている関係です。
同じエリアで高性能住宅を建てる工務店という意味ではライバルでもあるのですが、仲良くさせていただいてます。
面白い関係性ですよね。

今回も情報交換をさせていただく中で、次回以降の住育キャラバン協賛にお誘いいただきました。
次回はスペシャルサポーターとして住育キャラバンをご紹介したいと思いますので、興味のある方は楽しみにお待ちください。

土浦市で高性能住宅を手掛けるベースポイントも参加した住育キャラバンの様子

 

続いて参加してきたもう1つイベントは「住まいるLab. in白河」です。

住まいるLab.とは工務店・設計事務所・建材店をメンバーとし工法・材料・団体にとらわれる事ない情報交換の場であり、「住まい」を考える建築従事者を始め、学生、一般のお客様が「スマイル」で触れ合える場でもあります。
茨城、栃木、群馬、福島、宮城といった北関東~南東北?エリアのメンバーが中心です。
ベースポイントもメンバーとして参加させていただいてます。

今回は住宅の高性能化に欠かせない工法となってきた「付加断熱」がテーマのセミナーでした。
付加断熱というのは壁の中と外に二重に断熱材を施工する工法で、高気密高断熱の家づくりでは必須になりつつあります。
付加断熱は普及してきたものの施工や材料の組み合わせが適切でなく、結露等の不具合が発生しているケースもあるそうです。
そこで、防水・防湿・気密関係のメーカーさんと外張り断熱用塗り壁材のメーカーさんをお招きして勉強会が開催されました。

土浦市で高性能住宅を手掛けるベースポイントも登壇した勉強会チラシ

こちらの案内状にある通り、私もスピーカーとして登壇してきました。
今回は時間の都合で概要のご紹介程度ではありましたが、同業の方々の前で登壇する機会もあまりないので貴重な経験でした。

こうして同業他社と情報共有していることを不思議に思う方もいらっしゃることと思います。
住宅性能や工務店経営の肝となる部分を競合他社に伝えてしまうのは、通常は避けるのかもしれません。
でも、先輩方が私に様々なことを伝えてくれたように、私も自分の得た知見についてはお伝えしたいと考えています。
私が情報を公開するのには2つの理由があります。

1つは、知識や情報を共有することで高性能・高品質な家が増えていくことを期待しているからです。
未来の財産となるような高性能な住宅が増えていけば、日本の住環境が変わり、地球の環境も良くなっていくはずです。

もう1つの理由は、ハード(家)だけでなくソフト(暮らし)まで追求しているからです。
ハードの部分は知識さえ共有できれば高性能化することもできますが、ソフトの部分はそうはいきません。
例え同じ性能の家をつくれるとしても、そこで生まれる暮らしが同じとは限りません。
ソフトをどのように提案・提供できるかが私たち工務店の個性であり強みです。
高性能住宅であることが売りになる時代はもう終わりだと思いますし、早くそうならなければなりません。
家が高い性能を備えていることは大前提として、そこでどのような暮らしを描けるのかが工務店の差別化ポイントです。

私はベースポイントならではの向き合い方で住まい手さんの暮らしをご提案していきたいと思います。
ハードとソフトの両面を大切にした家づくりをしていきます。
心地よくて楽しい暮らしを目指して、ぜひ一緒に家づくりを始めましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!
土浦市で高性能住宅を手掛けるベースポイントの代表者
坪野 隼太

設計から現場監督まで家づくり全般を担当してます。

趣味はファミリーキャンプとパン作り。

最近はプロバスケ「茨城ロボッツ」のにわかファン。