先日は娘のピアノの発表会に行ってきました。
以前のブログでも書きましたが、娘の通っているピアノ教室はゆるーい雰囲気なので発表会も自由な感じです。
上達具合もバラバラで競うという雰囲気は全くなくそれぞれが楽しんでいる様子。
娘もそんな雰囲気が合うようで自由にピアノを弾いています。
そもそも娘は家でピアノを練習することもほとんどないのですが、ピアノ教室は楽しいようで通い続けています。
そんな調子なので発表会の出来もまちまち。
「上手になったなぁ」と思う時もあれば、見ているこちらが心配してしまうような時もありました。
今回の発表会の出来はというと、とても上手に弾くことができました。
曲の難易度自体はなかなか高そうだったのですが、今までよりも家で練習した成果だと思います。
練習を好まない娘が家でピアノを弾いていたのには理由があります。
それは、今一番大好きな曲を選んだからです。
課題曲は自分で選べるのですが、娘はいつもYouTubeで見ているグループのお気に入りの一曲を選びました。
最近はそのグループに夢中なので、その人たちの曲を自分で弾けるようになるのが楽しかったのだと思います。
やはり、なんとなく選んだ曲よりもお気に入りの曲の方が自然と熱が入りますよね。
どんなレベルであれ、大好きなものに出会いそれを自分の糧にできたのは素晴らしい経験です。
今後は彼女の好きなものや取り組む対象が変わっていくとは思いますが、この経験を活かして「好き」をエネルギーにしてくれたらきっと力強く成長していけるだろうと思います。
好きこそ物の上手なれ。
娘から「好き」から生まれるエネルギーの強さを教えてもらいました。
先日、現在建築中の現場にて木製サッシの取り付けを行いました。
昔の家ではアルミサッシ、最近の家では樹脂サッシやアルミ樹脂複合サッシが一般的です。
ベースポイントでは現在木製のサッシを標準採用しています。
木製サッシを採用している理由としては断熱性能や気密性能が高いことも挙げられますが、なによりもその美しさが最大の理由です。
本物の木ならではの質感や美しさ、そして経年美化を楽しめる。
木製サッシでなければ得ることのできない魅力があります。
しかしながら、木製サッシも良い点ばかりではありません。
最大のデメリットともいえるのが、取り付けの大変さです。
木製サッシは樹脂サッシ等に比べるとかなり重いですし、ベースポイントではトリプルガラスを採用しているため相当な重さがあります。
一般的なサッシであれば2人で作業すれば問題なく取り付け可能ですが、木製トリプルサッシではそうはいきません。
小窓はともかく大きな窓は持ち上げるには5~6人で作業する必要があります。
はっきり言って木製トリプルサッシを施工するのはかなりの手間です。
そんな超重量級の木製トリプルサッシを取り付けるため、今回は10人以上の人が集まってくれました。
皆さんに助けていただいたおかげで、無事に大型窓サッシの取り付けを完了することができました。
普段の現場には私と大工さんくらいしかいませんので、せいぜい2~3人しかいません。
窓サッシ取り付けのためだけに10人以上の方々が手を貸してくれました。
どんな人たちが来てくれたかわかりますか?
それは、仲間の工務店の皆さんです。
茨城県内はもちろん、栃木県や群馬県から駆けつけてくれた方もいらっしゃいます。
茨城県内の工務店にしても、ベースポイントと同じエリアで営んでいるライバル工務店も多くいます。
しかも、「木製トリプルサッシ取り付け研修」という名目の元にボランティアで来てくださっています。
もちろん木製トリプルサッシの取り付けを経験したいという目的は当然あると思いますが、それ以上に助け合いの精神を感じました。
師走の忙しい時期に合間を縫って参加いただいた皆さんには感謝してもしきれません。
傍から見ると不思議に思われるかもしれませんが、競合というよりも切磋琢磨する仲間といった認識なんです。
もちろん私も仲間が助けを必要としている時には駆け付けたいと思っています。
こうして力を借りないと取り付けができないような木製トリプルサッシをなぜ標準採用にしているのか?
施工の難易度や決して安くはない価格というデメリットがありながら木製サッシを使う理由は?
それは私が木製サッシのことを「好き」だからです。
高い性能や美しさというメリットと施工性や価格といったデメリットを天秤にかけた時、デメリットの方が多いと考える工務店も多いと思います。
ここの判断についてどちらが正しいとか間違っているとか、そういうことを言いたいわけではありません。
むしろ、メリット・デメリットのどちらが多かろうと構わないと思っています。
仮に私自身が施工性や価格面のデメリットの方が大きいと判断したとしても、私は木製サッシを採用します。
性能的・機能的な欠陥であればともかく、解決可能なデメリットであれば問題になりません。
なによりも「好きになれる家」をつくることを大切にしたいと思います。
心底好きになれないと、木製サッシを使うことは難しいのかもしれません。
けれど、私にとっては家づくりに欠かせないものになっています。
木製サッシだけでなく、ベースポイントの家が一段と好きになっています。
好きこそ物の上手なれ。
私も娘を見習って、今後も家づくりに邁進していきたいと思います。
今年も一年間ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
設計から現場監督まで家づくり全般を担当してます。
趣味はファミリーキャンプとパン作り。
最近はプロバスケ「茨城ロボッツ」のにわかファン。