屋根の仕様についてご紹介します。
防水、高気密、高断熱、高耐震を実現するため、10の層からできています。
1.ガルバリウム鋼板
屋根材にはガルバリウム鋼板を使用しています。
ガルバリウム鋼板は、金属銅板をアルミニウム、亜鉛、シリコンでメッキしたものです。
耐久性が高く、金属素材でありながら錆びにくく、瓦と比較して非常に軽いという特徴があります。
屋根材が軽いと耐震の面でもバランスが取りやすくなります。
棟換気の部材も組み合わせることで通気量も確保できます。
2.ルーフィングシート(2次防水)
仕上げ材のガルバリウム鋼板による1次防水に加え、2次防水としてルーフィングを施工します。
屋根材のわずかな隙間に万が一水が浸入したとしても、構造躯体を水濡れから守ります。
3.野地合板12㎜
2次防水のルーフィングの下地として12㎜の合板を施工します。
4層目の通気層に湿気を放出できるため、湿気や万が一の水濡れがあっても耐久性の低下を抑制します。
4.通気層(垂木)
45㎜×90㎜の屋根垂木によって生まれた部分をそのまま通気層とします。
太陽熱や放射冷却など過酷な環境の屋根において、湿気を放出するための十分な通気層は必須です。
屋根の耐久性を大きく左右するポイントです。
軒先から空気が入り屋根の棟から排気されるようになっています。
5.透湿防水シート(3次防水)
通気層に排出した湿気が結露した場合も想定し、3次防水として透湿防水シートを施工します。
壁に施工する透湿防水シートと一体となるように張りますので、家全体を隙間なく包み込む形になります。
このシートは80年相当の高耐久性能を備えています。
6.合板24㎜
登り梁と呼ばれる斜めに組んだ骨組みに24㎜厚の合板を釘留めすることで、水平方向の歪みを防止する機能があります。
屋根面を安定させることで耐震性能が向上し、構造上の制約を緩和できるため間取りの自由度が広がるというメリットもあります。
7.断熱材 セルローズファイバー300㎜
セルローズファイバー断熱材は、回収された新聞等の古紙を主原料に難燃・はっ水・防かび性能等を付加した多機能な綿状の天然木質繊維系断熱材です。
断熱の他に吸音作用、調湿作用、防虫作用などの特徴があります。
8.調湿可変気密シート
断熱材と必ずセットで必要になる気密性能を高めるため、調湿可変気密シートを張ります。
気密性や防水性を高めるだけでなく、逆転結露を防ぐために室内側へも湿気を放出できるなど湿気のコントロールが可能な製品を選定しています。
9.プラスターボード9.5㎜
石膏ボードとも呼ばれます。
一般的に内装のクロスや塗り壁等の下地材として使用されています。
10.自然素材クロス
新聞紙の再生紙と、木の製材時にでるおがくずを使って作られていて、環境に優しい壁紙です。
自然素材ならではの透湿性に優れ、人にも家にも優しい機能性も備えています。
詳しくは内装の基本仕様のページをご覧ください。
基本仕様詳細
各部位のボタンを押していただくと、詳細仕様のページをご覧いただけます。